電影少女8話、9話を観る。

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記憶を失ったアイを中心に砂嵐/モヤでかき消される僕たちの中途半端な関係と人生を超えてゆく、ぼくが、君が、ぼくたちが、ここにこうして生きている、ここで生きていたことを証明する物語へ。それまでに描かれるリカのパートが余りにも桂正和作品のリスペクトで素晴らしかった。机の下、膝の上でつくった握り拳。かつてあの人と座ったベンチにあの人はいない...。

"ずっと自分を守り続けてきた。傷付かず、痛みも喜びも知らず。でも、それって生きてるの?あの子はそう言いたかったかもしれない。泣いたあの日、一緒に笑ったあの時、勇気を出して想いを伝えたあの瞬間。そんな記憶の傷痕こそが誰かがそこにいたということの確かな証になるんだと。"

しかし、傷痕。やがて癒えたら、記憶になって証になって意味になって、物語になって、アイデンティティになる。世界のリカたちに捧ぐ救済のことば。

 

9話に関しては、連続ドラマ終盤戦の懸念材料としての役者の感情の持って行き方とそれの撮影が少しだけ目に付いてしまってきているな思った。涙目とか涙のシーンはやはりカットを割らずに見せて欲しい...。まあ、それを差し引いたとしても、ここでの翔と奈々美の親密な時を映し出す構図は完璧だったと思える。

 

そろそろ来季ドラマのCMが流れ始めていますが、最大の注目は、

真利子哲也脚本、主演に池松壮亮の『宮本から君へ』かなー。

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新井英樹の原作はそれまでに読みたいなあとぼやっと思っています。

日本に足りなくなった力の提唱としてどこまでいけるか楽しみ。

 

あとは、古沢良太脚本の最新作『コンフィデンスマンJP』だろうか。

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長澤まさみまだ人気あるのか不明ですが、東出君と絡むのはちょっと気になるな。

コンゲーム」とかほとんど興味無いのだけど、一応一話だけ見る予定。

 

アニメは食指が動くものが無いので、見逃しているファーストシーズンのものを

見るかも。

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恋は雨上がりのように9話。

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新しい関係を始めるために、前に進むために、水溜りを飛び越えるために、雨宿り…“足”を止めて、過去を振り返ること。そこに、かけがえのない瞬間があったということ。お守りのように握りしめて満月へ祈る。欠けたそれが満ちる時まで。大好きな一編。この話、マンガで読んだときは、ほんとウルっときて、無理に脱さなくていいカテゴリーはあるんだよなと染みた。ここでいう「同級生」という淡いものとか。

実写映画版を作るより、まずは劇場アニメを作るべきだったのでは...。と思い始める。

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映画は行定勲版『リバーズ・エッジ』を観た。

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演出、具体的にいうと、あのインタビューの挿入が完全にノイズでしかない。現在と繋ぐ客観的な視点としては、あまりにも軽薄。そして、脚色によるオミット、具体的にいうと、平坦な戦場と強調できるほどの「平凡な日常・その時間」が余りにも少ないと思えた。猫の死の過程も描けてないし、若草と観音寺の会話も原作に対する1割くらいだろう。独白を極力無視して演技に託したのも、逆にボンヤリしてしまって英断とは全然に言い難くて、やはり難しい映画化だったなあと。"邪悪な視線"も演技力と構図の強度不足で、スタンダードサイズにした意味が漂白されている。尺20分伸ばしてインタビューカットして、何か変わっていたか。そんなことも躊躇するほどにこの作品がもつ、無情にもやってくるわたしたちの毎日と、出口を探し続ける残酷な生、そこに帯びる邪悪な欲望と現実感の無さ、その矛盾という強大な"目には見えない"形而上学的なテーマ、そして、言えないことと言わないこと、そんな秘密を抱えているわたしたちという人間の実態を(マクガフィンとしての"死体=秘密"の共有をクリティカルとして)描いたミクロなテーマに打ちひしがれる。更に附随する、生存維持の困難さ、そこと呼応する消費社会への問題提示と、その穏やかで眩しい解答は、小沢健二が全部もっていくし。不安と焦りと諦めの中で漂い澱み流れる死とセックスと恋愛の先にあるもの。愛としか呼べない何か。この『リバーズ・エッジ』が思い出させるもの、というよりか、見ているフリして平和ボケして、「わたしには何にも関係無い」と暇を搾取し続ける現代人に鉄槌を下しているものは、ポストSNS世代へ捧げるものとしては、浮かび上がってきていていいのだけどもそれを考慮しても素直にyesと言い難い。

 

そういえば、よしもとよしともが語るこの記事は素晴らしかった。是非読むべし。

リバーズ・エッジ』は、内側から出てきたテーマというより頭で考えたものに思えたんです。当時、音楽でいうとグランジオルタナ系ソニックユースとかに象徴されるように、殺伐としたものがおしゃれだとか知的だと捉えられていた。あの頃、アーティストの間で流行り言葉みたいになっていたのが、「ぼくらは生きながら死んでいる」みたいな言い方で、あれが俺は嫌いだったんです。『リバーズ・エッジ』もそういうものの延長として映ったし、死とか死体に対するスノビズムみたいなものを感じた。死体を上から見下ろして客観的に眺めている、その立ち位置が気になったのかな。今回、映画版を観て余計にそう感じた。だって今の日本ってこの死体そのものじゃない、という気はしたな。客観的に眺めている場合じゃない、と。

 ここに関しては、特に「ぼくらは生きながら死んでいる」みたいないいかた、そこには自分もかなり疑いの念がある。だから、いまではWIREDのアイデンティティ特集号の影響もあってか、「死にたいわけではないが生きていたいわけでもない」という状態に現代人は陥いっていると解釈している。坂元裕二の『それでも生きてゆく』をフラッシュバックさせながら、わたしたちは、わたしたちの生=実感(素朴な感情)をもっと、もっと大事に噛み締めて歩まねばならない。だからアウトプットがどれだけ大事か、こんな些細なブログを書くだけでも思うのだ。

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服。

 

大きな今年のテーマとしては「クラス感」と捉えていて、ラグジュアリーブランドが蔓延する日本にとっても局所的には恐らくしてトレンドを起こすであろうこの潮流。静かなる階級闘争のようなあまりにも忙しない様相も伺えなくはないけど、もっと広く捉えていきたい。

パワーショルダーに関しては前年に既にその兆しを見せていて本格化してきたという感じですねえ。自分もちょこちょこ去年から着てます。ウエストマークも同じくようやくという感じ。ハイウエストの延長で、ここの驚きはゼロだ。

にしても、

ドルガバのドローンには衝撃だったし、パグメントの18AWは最高だった。

パグメントのショーにはコムアイひょっこりはんで写りこんでいてほくそ笑んだ。

インダストリアルなスクリュー。極彩との相反で気味の悪さは一級品なので、そこも愉快だ。

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音楽はyahyel『Human』とNulbarich『H.O.T』、DYGL『Bad Kicks』、Superorganism『Superorganism』、A.A.L (Against All Logic) 『2012 - 2017』、Camp Cope『How to Socialise & Make Friends』を主に聴いていた。

Human [アナログ国内盤 / DLコード付 / 1LP]先着特典ミニブック付 (BRLP567) [Analog]

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H.O.T(初回限定盤)

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SUPERORGANISM [12 inch Analog]

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HOW TO SOCIALISE & MAKE FRIENDS [LP] [Analog]

HOW TO SOCIALISE & MAKE FRIENDS [LP] [Analog]

 

 後ろ2作が絶品で、今年中はずっと聴き倒す。ヤイエルの新譜もかなり重厚でまだまだ聞き齧りたい。スーパーオーガニズムもかなり知性を醸したピュアネスという奇妙な両面がコンパイルされていた一枚でなによりポップでグッドでした。ポチる準備完了。

デイグローの新曲はトーイングスとの距離がかなり近くなった印象。音像的に。フレキシブルな一面を逆に感じさせるこのフレッシュな作品の落とし方(リリースタイミング、デイグローのフィルモグラフィ的に考えて)。フロアを躍らせるアンセムには単純明快なこういう楽曲が一番だ。できるなら7inch希望。

どんどん新譜が増えてきて追いつけない事象がここ5年続いていて、この恒例行事に疲弊しきったランナーたちも何人も見てきたが、だからこそ、そういうことにはノンシャランな思考でただ耳を傾けて気持ちよくなっていたい。

 

これ、奇跡のような時間だったろうな。めちゃくちゃ見たかった。


雨のパレードの佳曲「MARCH」のMVに出ている大下ヒロト福本莉子のフォトジェニックさにうっとりする。はなればなれ、出会ったことだけがぼくたちのすべて。

 

最後、さとうもかの「Lukewarm」が素晴らしかった。

単純なアコースティックサウンドを鳴らすソフトロックから、ジャンル・レスに融解していくアレンジメントに感嘆の声を漏らした。Kawaii Future Bass、ガーリーポップ、はたまたメロウなK-POPまでを横断する瞬間もあって、新たな才能と豊かな後ろ盾でアルバムめちゃくちゃ楽しみです。

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お笑い。ゲラニチョビ。台湾・タイマン・ツアーは、お願いなのでDVDにしてくだされ...。ニューウェーブ大喜利。ずっと笑ってた。2018ベスト。