『人間学とは何か』を読み終える。

人間学とは何か (哲学教科書シリーズ)

人間学とは何か (哲学教科書シリーズ)

 

人間学とは、人間の自覚を基盤として成立する、人間の自己了解の知的表現に他ならない。人間学の部門は大きく二つに分かれる。第一に、経験科学とのリエゾンによって人間の存在構造を明らかにする部面。筆者はこの課題に対しては、ミニマム人間学という見地から、人間を「記号機能を営む動物」あるいは〈ホモ・シグニフィカンス〉と捉えることを提案した。この意味で、人間学はと記号論的探求と密接な関係を保つべきだし、記号論認知科学の分野に位置づけられるとすれば、当然ながら認知科学の研究動向につねに留意する必要がある。第二に、人間の生き方を人間の存在構造からいわば自然に導かれる倫理学(一種の自然主義倫理学)によって吟味し基礎づけることが人間学の課題となる。

 

 ここに至るまでの最低減にして最善の構成、極力に親密な文体と比喩に感謝。〈わたし〉の内的な実感と了解と信念と疑念。その反射性に振り動かされる他者と生きる人生。

 

人生の意味は何なのか、人生の目的は何であろうか。こうした問いがすでに「目的の呪い」の産物である。遊びはその外部に目的をもたないし、実際に遊ぶプロセスとは別に意味をなすわけでもない。「山登りの楽しみは頂上に達することではなく、途中の景観のすべてを楽しむことである」(シュリック)のように、人生も生きることそのことに意味がある。人生の眼目は、生きる目的ではなく、生きる過程そのものにある。

 

複雑に絡み合う人間の存在構造を緻密に、かつ慎重に捉えた入門書として素晴らしい一作でした。終わりに近づくに連れてエモーショナルを帯びていくのも胸打たれました。

 

ドラマ。

電影少女4話を観る。

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脚色がみるみる良くなっている!あくまでも(90年代)リバイバルである時代をちゃんと愛しつつ(現代の潮流を認識しつつ)恋と夢に疲れてヘロヘロな現代の若者の息遣いをそっと描いている。撮影もよくなっている。原作の小ネタをアップデートしているのもおもしろい。そして、村上淳の登場で一気にドラマが締まり出した。

 

ぼくは麻里のなか3話を観る。

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身体/表情・言語・心が入れ替わりと消失によって考察される「繋がり」にフォーカスを絞ったドラマの密度がギュッとなった今までで一番の回。目を合わせることすら、話すことすらなかった"筈の"、3人が緩やかに「繋がってしまう」。奇妙な連帯を映し出したあのシーンがその濃厚で、めちゃくちゃ人生の豊かさと不可思議が濃縮されている。繰り返すけれど、身体/表情・言語・心が入れ替わりと消失しても尚だからこそ、おもしろいのであります。

 

漫画。

押見修造繋がりで偶然にも『血の轍』2巻を読む。

血の轍(2) (ビッグコミックス)
 

 圧巻。モノクロームの狂気がすごいところまで到達している。ゾクゾクとかいう生半可の形容詞では足りない。日常のディティール、たとえばセミの声や甲子園のアナウンスが異物として物語を変容させていくその間違いのない描写も見事としか言う他ない。押見修造のこの挑戦はすごいところまで行ってしまうのでは...。このまま、道連れされるしかありません。

 

アニメ。

恋は雨上がりのように4話を観る。

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 店長とあきらのデート回。橋の舗装の境界線、改札口の点字ブロックの境界線があきらと店長の壁となる年齢の差、または、ジェンダーを線引きとして象徴しながら、あきらはそれを飛び越えていくことを夢想する。無表情な彼女にとって、足が表情を司っているからして、この演出はすごく切なく感動的でした。

本作、あきらの一人称視点の作品として見るのが普通だけれど、3〜4話にかけての店長の視点からの物語がなによりも重要ですよね。砂糖が落とされたそこに見る波紋と円環。記憶と現在。青春時代を夢想しながら、景色は雨から風へ。この作品のメルマークは、単純に「雨宿りの停滞から、水溜りを飛び越える」ことで...。いつかは店長は、ゾンビのようにとはいわず"甦る"んでしょうか。

にしてもOPのノスタルジックレインフォールが、衒いのない純度100%なアニメソングでバチボコに好きだ。カラフルなアニメーションにピッタリなサウンドメイキングだと気づく。漫画では無くアニメに添える音。間違いありません。

 

音楽。

 マスタードで紹介されてたグライディックを購入し、可視的な〈コード〉のある世界から離脱し、身体の新たなる自由を手にしました。完全ワイヤレス、マジで最高で、今まで何故買わなかったのかという幾数年に嘆いた。

音質には期待してなかったので、まあこんなもんだろうという感じ。

とはいえ、音楽を聴くストレスが緩和されたお陰で、ずっと音楽を聴いていた。

特には、どのフィジカルを買おうかという面持ちで先週に引き続き、ドリーミンでロマンチックなザ・インディーポップのLuby SparksのデビューALを聴いたり、Ty Segallが過ぎるTy Segallの新譜を聴いたり、聴けば聴くほどよいDream WifeとStarcrawlerを聴き回した。

 

他にはJPEGMAFIA。2017年に疎いので、このアーティスト名義、ヤバすぎだなという衝撃。その手があったか。という感じだ。グリッチ・プロセッサなトラックはD/P/Iとか好きなひとたちにも響いてるんだろう。まだ通しで1回しか聴いてないけど、余裕でめちゃくちゃ格好良いので、カセットで欲しい..。

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あと、今更テンパレイのフロム・ジャパン2にハマるなどした。

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キャッチーでアイロニカルで、B級な感じがほんとツボ。

 

お笑い。

ラニチョビの公開。面白過ぎるの一言に尽きます。永遠に終わらないでくれ台湾・タイマン・ツアー...。と思う程に、この3人の掛け合いが堪らないです。次回最終回を見届け、霜降り明星との間違いなく面白くなるコラボ回を待つばかりです。



服。

HI-TEC HTS74のこのカラーが欲しすぎてのたうちまわっている

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あとはALLEGEの18SSが17AWに引き続いて最高を維持。

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ルックを見てると春が、季節の移ろいが楽しみになるなあ。

 

最後は神がかり的なツインテールのまつきりなちゃんで。一緒に料理したい女子ランキング最大瞬間風速で1位じゃ。